イメージを言葉で理解することは
今日、先輩のキャリアコンサルタント Kさんに、カウンセリングをするうえで、どのようなことを大切にしていらっしゃるのか聞いてみました。
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相談に来た時より、気が楽になって帰ってもらう
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クライエントに変化があること
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真っ暗闇の中に、かすかに光があって、あっちに行けば何とかなるのかなと思ってもらえる時間にしたい
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素直に話を聞かない
と、答えてくださいました。
最後の
「素直に話を聞かない」
この表現はKさんらしいのですが、ちょっと面白いなと思うことを言っていました。
「素直に話を聞かない」というのは、話を否定するということではなくて、クライエントの話す言葉の意味を、1つ1つ丁寧に聴いていくことだそうです。
『その人の語る言葉にどんなイメージがあるのか。
言語化して理解するより、イメージとして一緒に共有したい。』
そのように話していました。
なるほどな、と思いました。
私たちは当たり前のように、言葉を使って毎日コミュニケーションをとっています。 だけど、ちゃんと聞いていたはずなのに、“分かったつもり”になってしまっていることって、案外多いのではないかと思います。
特に感情や感覚的なことを言葉にして伝えるって難しい。そして、逆に正確に受け止めて理解することも難しいことだと思います。
カウンセリングをしていると、つくづく言葉の意味って人によって違うなと思わされます。だからこそ、色々聞いてみなければわからない面白さがあるのですが。
あれやこれやと、色々考えてしまったのですが
言葉って想像力なのかな。
そんなふうに思いました。
言葉は万能ではないけど、だからこそ、クライエントが何を感じ、何を考え、何を大切にして、どうしたいのか、心もようを丁寧に聴きながら、少しでも理解に近づけたらいいなと思います。
言語化ではなく、イメージとして共有する
新しい視点をいただけたなと思って、感謝しています。