お礼 & 「こじじゅらり」の話
今日から10月です。
9月はあっという間の1ヶ月でした。時間の流れの早さを感じています。
そして、ブログを始めて丸1ヶ月になりました。
ひっそりと始めたブログですが、この1ヶ月で36名の方に読者登録していただきました。
まさかこんなブログを読んでくださって、スターを付けてくださったり、読者登録していただけるなんて夢にも思っていませんでした。
とても驚いたのと同時に、嬉しい気持ちになりました。
本当にありがとうございます。
(まだプログ機能を使いこなせていなくて、この場でお礼を言わせてください!)
このブログを始める時「とにかくやってみよう!」と自分自身に声掛けして、スタートしました。
よく考えると、この「とにかくやってみよう!」という言葉は私のモットーのようになっています。本当にいろんな場面で使っているなと思います。
先日書いたブログ『いけばなは決断の連続だ』をお読みになった方は、なんとなくおわかりかと思いますが、私は好奇心が強いのにも関わらず、頭の中で色々心配や不安なことを考えてしまって、行動を起こすのに時間がかかるタイプです。
everyday-a-gooday.hatenablog.com
少しずつですが「とにかくやってみよう」精神で行動するようになったのは、あるキャリアカウンセリング理論を学んだことがきっかけなのですが、おかげで自分自身の意識もだいぶ変わったなと思います。
その理論は、キャリアカウンセリング理論の先駆者であるジョン・D・クランボルツ教授の提唱した『計画された偶発性理論(ハップンスタンス・ラーニング・セオリー)』です。
簡単に説明すると、
人生には予期しない出来事が起こってしまう。だから、不確実な遠い未来のことばかりを計画して、それに気を取られるのではなく、今、目の前に起きた想定外の偶然の出来事からチャンスを掴み、自らのキャリア(人生)に生かしてしていこう。
という考え方です。
キャリア心理学の中でも、結構人気のあるキャリア理論です。未来が不透明で予測不能な時代だからこそ、こういった考えが受け入れられやすいのかなとも思います。
そして、クランボルツ教授は「偶然の出来事」をチャンスや好機に変えるためには、ただ偶然を待っているのではなく、自ら積極的に行動することが大切だと説いていて、5つのスキルを提唱しています。
それが、私のモットー「とにかくやってみよう!」のベースになっている考え方です。
- 好奇心 ・・・たえず新しい学習の機会を模索し続けること
- 持続性 ・・・失敗に屈せず、努力し続けること
- 楽観性 ・・・新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
- 柔軟性・・・ こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
- 冒険心(リスクテーキング)・・・結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
このように5つのスキルを書き出してみると、なんだか難いイメージになりますが、新しいことを怖がらないで、失敗してもめげずに、直ぐに行動する習慣を持っていることが大切だよということです。
新しい出来事や成功体験ばかりではなく、失敗体験にもいえることですが、出来事を前向きに捉えることが今後のチャンスへと繋がっていきます。
人との出会いに関しても同じことがいえて、たまたま連絡した友人、知り合った人などから、誰から良い情報や機会がもたらされるかはわかりません。
(※余談ですが、昔キャリアコンサルタント資格試験勉強中、この5つのスキルを好・持・柔・楽・リ(こじじゅらり)と唱えながら覚えました。)
私の人生を振り返ってみても、予期せぬ出来事だらけです。
みなさんはどうですか?
私が子供の頃や学生の頃に想像していた人生とは、今は全く違う人生を送っています。まさか、カウンセラーを職業とするなんて夢にも思っていませんでした。でも、これまで色々な出来事やたくさんの人との出会いがあって、今こうしていられることを嬉しく思います。
私はこの理論を学んだ時に、偶然の出会いや出来事は、起きた時点ではどんな結果をもたらすのかはわからないけれど、人生何が起こるかわからないからこそ、用心しすぎるよりも、挑戦してみることが大切なんだよと背中を押してもらったような気がしました。
これまでキャリア心理学だけではなく、心理学全般学んできましたが、数ある心理学の理論の中でも、とても好きな考え方です。
キャリア理論は仕事に限らず、生き方のヒントになるものがたくさんあります。
(※キャリアと聞くと就職、転職、出世などの仕事に関することをイメージしがちですが、キャリアは人生と深く関わる「人の生き方そのもの」という考え方がされています。なので、ボランティアワーク、家庭内での仕事、地域活動、趣味活動など、広い範囲で含まれます。)
今日ご紹介したクランボルツ教授の『計画された偶発性理論(ハップンスタンス・ラーニング・セオリー)」の考え方は、私のようにちょっとの勇気が欲しい人だけではなく、これからどうしていったらいいのかと不安で悩まれている人にもお勧めです。
↓こちらは、クランボルツ教授とレヴィン教授共著の本です。
日本語訳が出ています。
自分の将来、キャリアや人生の選択に悩みながら道を切り開いていったごく普通の人たちの事例(45人)をとおして、この理論の考え方を紹介しています。
学術書よりは非常に読みやすくなっています。ワークも入っているので自分の考えを整理してみるのも面白いと思います。
知識を得るだけではなく、日常の中で実践し、よりよい生き方に少しでも近づけていきたいですね。
私も実践中です。
合言葉は「こじじゅらり」
常に学び、挑戦し、好奇心を持ち続けましょう。